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【渉外部】全国会長会 工藤会長挨拶 「敬天愛人」を座右の銘に 世のための制度改革を実行
2018年04月23日
全国会長会 工藤会長挨拶の要旨
「敬天愛人」を座右の銘に
世のための制度改革を実行

 全国の会長におかれましては、常日頃、会員に対するご指導と日本柔道整復師会(以下、日整)の諸事業にご協力をいただき、心から感謝申し上げます。お陰さまで日整の事業ベースでの黒字化を3 年連続で達成することができました。これも皆様が経費削減にご協力いただいたことと同時に日整の各部長が削減に努めた賜物であると思っております。これは会員の減少により収入が少なくなることを鑑み、現執行部が経費削減を目標に掲げ実行してきた成果であります。次年度もこの施策を実施してまいりますので、よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
 昨日の理事会で私が資料を提出しました。それは読売新聞夕刊 3 月23日付)に載った京セラの創業者である稲盛和夫さんの「今の時代こそ教訓に」という記事です。稲盛さんは、“世のため人のため”に尽くすことが事業の成功に繋がる、という独自の経営哲学を展開し、27歳のときに「京都セラミック(現、京セラ)」を設立。一代で世界的な企業に育てた偉大な方です。セラミックは“世のため人のため”に必要なものになるという信念に基づいて研究した苦労話が載っていました。苦しい創業期には、恩人から贈られた書にしたためられている西郷隆盛さんの「敬天愛人」の名言が支えとなったとのことです。
 「敬天愛人」とは、文字通り天を敬い、人を愛することです。稲盛さんは、社員が問題を起こしたときでも「そういう目で見ないで愛してあげなさい」と説諭し、仁愛に満ちた心で接することを「京セラの社是」にしています。そして世の中に必要とされるものを、真心を込めて創り出していく大切さを教えています。しかし、昨今の我が業界にも言えることですが、道徳が欠け「自分さえ良ければいい」という人が増えています。そういうことを考えたとき、「敬天愛人」を座右の銘にして行動していただきたいと願うばかりです。
 日本で一番美しいといわれ、世界で一番認められている文化があります。それは武士道の精神です。その精神というのは“世のため人のため”になれるような人間になりなさい、という日本の道徳的な精神です。「敬天愛人」の意味と同じように捉えることができます。業界の将来を背負う我われは、正道を歩み社会に必要とされるものを未来に創造してまいります。
 今、教育改革と制度改革の中で18項目の改革が進んでいます。その中で療養費の受領委任方式を電子請求した場合にはどうなっていくのか、先の先を読んだ行動をしなければなりません。日整は組織率が40パーセント以下になりましたが、国との交渉団体の一つとして認められています。しかし、関係機関などからはバラバラになっている組織をまとめていただきたいという意見が出ています。その旗を振るのはやはり業界をリードしている日整であり、3 月29日に約70団体の請求代行業者を集めて第1 回目の意見交換をする予定になっております。そのためには皆様からも地域の問題に関わる情報を寄せていただくようお願いいたします。
 我が業界は規制緩和の影響を多分に受け、過当競争による淘汰が始まっている厳しい状況です。現在、日整は料金改定等を含め国との交渉に渾身の努力を重ねておりますので、もう少しご辛抱ください。本日ご出席をいただきました顧問の先生方をはじめ、皆様に心からお礼申し上げます。


全国会長会 工藤会長挨拶 「敬天愛人」を座右の銘に 世のための制度改革を実行

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