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【愛媛県】全国公益活動開催報告 「第11回健康公開セミナー」【平成30年12月9日開催】
2018年12月25日
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「第11回健康公開セミナー」

 平成30年12月9日(日)午前10時からエスポワール愛媛文教会館にて、著名な講師伊賀瀬道也先生を招聘し、(公社)愛媛県柔道整復師会主催の「第11回健康公開セミナー」が一般公開として開催された。一般市民を含め多数の方が来場され、関心の高さが伺えた。
 学術部、片山健委員の司会進行により公開セミナーは開始され、日下武史副会長開会の辞に続き、大川健介会長が「本日は師走の大変お忙しい時期にもかかわらず、ご参集いただきまして御礼申し上げます。本日は愛媛大学大学院老年・神経・総合診療内科学特任教授、伊賀瀬先生にお越しいただきまして講演をいただきます。伊賀瀬先生は愛媛大学医学部付属病院抗加齢予防医療センター長としてご活躍されております。我われに対しまして、抗加齢いわゆるアンチエイジングのケアスタッフも円滑に行っていただいております。お蔭を持ちまして、我われも重要度も増し、認識度も深まって来ております。また我われの職歴の一つでもあります機能訓練指導員そして衛生上にあります地域包括ケアシステム、それも密接な関係である事柄でもあります。どうか本日ご清聴を頂きまして、この時間、皆様方にとりまして貴重な時間となりますよう祈念申し上げます。伊賀瀬先生宜しくお願い致します」と挨拶された。
 町野公一学術部部長より「『毛細血管のゴースト化を防ぐアンチエイジング』と題し講演をいただき、健康寿命をいかに伸ばすかが日本の医療の重要なテーマになっているが、認知症が健康寿命を縮める原因のトツプになっている。『ヒトは血管とともに老いる』という言葉があるように、血管の99%を占めている毛細血管に着目し、軽度認知障害のある人には大脳白質病変が多い事や、血管を若く保つための成分を多く含む食品の研究・開発など最新の情報も含め講演していただきます」と講師の紹介があった。
講演が始まり、伊賀瀬先生は画像を見ながら次のように説明された。
 日本の高齢化率65歳以上がいいのかどうか、我われの老年医学会でも意見があり、せめて75歳以上でいいのではとの話もありますが現在の規定、定義65歳でいくと日本の高齢化率は25%、4人に一人が高齢者になっており、さらに100歳を超える方は7万人、健康な高齢者は多いのかと言うと、健康寿命をこちらで見たとき、これは基本的な生活がご自身で出来なくなることを健康寿命といい、まだまだ、平均寿命から10歳位差があり出来るだけ平均寿命と健康寿命の差を短くして行く事が目標となっております。縮める原因で1番目は脳梗塞・脳出血、2番目は認知症、ここ数年前から代わり認知症が1位に成り、2番目に脳卒中3番目に高齢による衰弱、血管の動脈硬化、脳の血管が関係している。動脈硬化の予防をすることで健康寿命が伸びる。2006年に抗加齢というのをするようにと上司から言われた時に考えた言葉が人は血管共に老いる。トーマスシゲラン先生1800年代の御医者さんの言葉なのですが、これが今の動脈硬化、血管が老いる動脈硬化、これを予防することで健康寿命が延びるのだという事になります。
 私達が取り組んで来た一つとして血管が若ければ体が若い。逆に言うと体が若いと血管が若い。血管が痛んで来ると体が痛んで来る。脳の血管が痛むと脳卒中に脳の血管が痛み、他の因子が入って来て、脳が痛み認知症になります。私達はまず血管を若くする事で体全体が若くなる。

1.血管が若さと関連する因子
(1)若さを見るときに頸動脈エコー検査で測定し細かいところまで測定できる60歳血管壁の厚さが0.6ミリ位です。一年ごと血管壁の厚さが普通の人で0.01ミリメートル厚みが増す。100歳で1ミリである。糖尿病の方は3倍血管壁が狭くなる。
2.毛細血管を若く保つ為
(1)見た目と血管の検査
特に糖尿病の方は厚みが増して来るので糖尿の治療は絶対必要である。
 高血圧の方も早いスピードで厚みが増す。高血圧・コルステロールもそうですタバコを吸う人も早いです。勘違いする血圧が150〜160の数字でされますが、数字が目的ではなく体が痛まないかで、こういう検査をすればわかる。糖尿があるのですが大丈夫ですかね、検査してこの辺にしか結果が出ない人は今の所大丈夫、糖尿が検査したときこんな感じで出始めていたなら残念ながら少し体質が動脈硬化を起こしやすい体質で、今のところ対した事がないのですが、今の間に治療し良くしたら進まないと言えるのかというと、糖尿の方で新しい薬で少し減ってくるし、コルステロールを下げる薬も少し減ってきます。アンチエイジングはある程度可能だ。見た目が若い人は体が若い。私達は統計学的で解説して、若く見える為にはどれぐらいの差があるか、男女別で見ますと女性ですと5歳、男性ですと8歳の差があったとの研究結果がでてきた。
(2)シミの面積が少ないと血管年齢も若いシミの面積を測って見ると、右にいく程シミの面積が多い。シミの面積を合計する。
シミの面積が多いと血管年齢も上がって来る。シミが多い人は体が老けて来る。
 世界でこんな研究があります。耳タブに斜め45度のシワがあると心臓血管(冠動脈)に動脈硬化にかかる。かなり深いシワ(1973年論文より)。
今年はやりとなっている言葉に血管の99%を占めるのは毛細血管である。血管の中で99%は毛細血管で若さとか、血管力とかに関与している。
 脳の毛細血管のゴースト化(ゴースト血管)予防も重要なのではないか。
 軽度認知障害のある人には大脳白質病変(ゴースト血管)が多い。脳の神経が少し異常をきたしている。大脳の白質病変が多ければ多いほど認知機能がある。毛細血管ゴースト化が認知症に関連する。
軽度認知障害(МCI)の検査をし、早く見つける。3割位がゴースト血管であつた。軽度認知障害がある人にはゴースト血管が多い。
3.血管を若く保つために
コラーゲン、ペプチドで動脈硬化改善作用を見つけました。低分子コラーゲンペプチドを3カ月摂取すると5歳位血管年齢が若くなった。髪の質が良くなる。
認知症アルツハイマー病について、検査があり、『あたまの健康チェック』10単語想起テストを3回繰り返す。河内晩柑(オーラプテン)は、機能低下予防の効果、可能性がある。
(3)毛細血管を若く保つ為
 毛細血管の数が減って来る。(2006年の論文)60〜70歳で4割減る。毛細血管が減って
来るので元気がなくなって来る。たとえばシミ・シワが出来るのもこれのせいではないかと良く言われてくる。毛細血管を正常に保つ為に物の一つがヒハツ(沖縄胡椒、沖縄のソバに使われるスパイス、ロングペッパー)冷え性の方にヒハツテストをすると早く戻って来る。
ヒハツが毛細血管を元気にする結論になる。
もう一つにシナモンがあります。アンシオポエチン物質の代わりになります。摂りすぎでないといいです。摂りすぎると肝臓を傷める場合がありますので注意。ルイボス茶は毛細血管を元気にする作用があります。

毛細血管を元気にする運動
 1日20回スキップ。その場スキップで毛細血管が元気になる。20回を1セットとし、朝昼晩1日3回行う。スキップが困難な人は「かかと上げ下げ」でもよい。ふくらはぎは第2の心臓といわれ抹消の足の方に来た血液とか、リンパを戻してくれるポンプの役目をしてくれるので、ふくらはぎを使いましょう。
講演後、質疑応答にも快く答えていただき、日下武史副会長閉会挨拶にて終了した。
                   広報員 井関澄男






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